静的サイトジェネレータ Hugo によるサイト構築
このサイトは静的サイトジェネレータである Hugo で構築されています。 (また弊社のウェブサイト本体 https://giraffy.jp もそうです。)
静的サイトジェネレータとは、デザインのテンプレートとコンテンツのファイルから 静的ウェブサイト用の HTML のセットを合成して事前に生成する種類のソフトウェアです。
静的サイトジェネレータを使用することによって、WordPress などの動的な CMS による場合と比較して、 より軽量で高速、安全で、またより安価に運用できる可能性があります。
WordPress などの場合には、基本的には閲覧者からのページ表示リクエストの都度、毎回 PHP などのプログラムが動作し、データベースへの問い合わせによって表示内容を構築し 出力するようになります。高速化手法として一部の情報はデータベースに毎度アクセスする のではなく、部分的に生成済の HTML 断片としてファイルにキャッシュされるなどもありますが、 プログラム自体は毎度実行されることに変わりありません。
一方、静的サイトジェネレータでは、ページ表示に必要な情報はすべて事前に完全なかたちで 生成済ですから、閲覧者からのリクエスト時にはその生成済の内容をただそのまま返せばよく、 このときにはプログラム実行もデータベースアクセスも発生しません。
この違いから、静的サイトジェネレータを使用した場合のほうが、利用者からのリクエストに 対する応答は高速にできる場合が多くなります。公開用のサーバに求められる性能も通常はずっと抑える ことができますし、またプログラム実行や DB が必要ないのでサーバの契約プランの選択肢も より自由になり、安価な(場合によっては無料の)プランを使用することもできます。 あるいは、より高速な配信のために CDN を利用する場合にも適しています。
また、ページ表示時にプログラム実行やデータベースアクセスが発生しないことは、セキュリティー 面でも非常に有利です。使用しているプログラム(たとえば WordPress)のバグや、そこで使用している ライブラリのバグ、プラグインのバグ、またプログラミング言語(たとえば PHP)自体のバグなど によって、情報の破壊や改竄、サイトの乗っとりなどの問題が発生する可能性は常にあります。 事前に生成された静的なファイルのみを使用することで、これらの危険を避けることができます。
また、上記のセキュリティー問題に対応するために、プログラムやプログラミング言語の 更新(バージョンアップ)が定期的に発生し、その対応は案外と馬鹿にならない 負担となるのですが、静的サイトジェネレータの利用でそうした煩わしさを軽減することが できます。
静的サイトジェネレータの利用にはこうしたメリットがあり、向き・不向きはあるものの、 企業・団体のウェブサイトや、 ブログ系のサイトを構築する際などには十分に検討対象 となるかと思います。また、「WordPress 疲れ」を感じている場合など、静的サイトジェネレータ への移行が解決策となるかもしれません。
ご興味のある方は 株式会社ジラフィー にお問い合わせください。